ご挨拶・医会沿革 Greetings / History of the Medical Association
麻酔神経科学教授と集中治療部副部長の挨拶及び
医会沿革についてのページになります。
麻酔神経科学教授挨拶
医療新時代を生き抜く後期研修は
群馬大学 麻酔科で!
集中治療部副部長挨拶
集中治療部の業務は、重症感染症や手術、外傷といった大きな生体侵襲に対して、いかにして体を守り、生体機能を100%復帰させるかということに主眼があります.特定機能病院における集中治療に要求される技術内容は時代とともに変化してきていますが、基本的なコンセプトは、全科の患者が安全な環境で人工臓器導入を含む様々な治療を効果的に受けられるように、また、外傷や感染から早期に完全復帰できるように、環境整備をすることにあります。集中治療専門医は、この目的を達成するために日夜研鑽し、診療とそれに関連した研究活動を進めています。
さて、群馬大学医学部附属病院各診療科のいわゆる関連病院は群馬県、埼玉県、栃木県に留まらず、現在相当数に上っております。それらの病院の多くが集中治療室をいろいろな形で整備する方針を公言しており、今後、集中治療医の活躍の場はどんどんと広がる方向にあります。これは、重症患者管理こそが特定機能病院、地域中核病院の最大の機能であり、これを全うするためには、しっかりとした教育・研修を受けた集中治療医が嘱望されていることの現れでもあります。明日の集中治療の中核となることを目指す方々に広く門戸を開放しておりますので、当部業務に興味をお持ちの方は是非ご一報ください。
麻酔神経科学沿革
昭和39年9月 | 群馬大学医学部麻酔学講座開設 |
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昭和40年8月 | 群馬大学医学部附属病院麻酔科外来開設 |
昭和41年4月 | 初代教授に 藤田達士先生 就任 |
昭和46年4月 | 群馬大学医学部 高気圧酸素治療室開設 |
昭和47年5月 | 群馬大学医学部附属病院麻酔科病棟開設 |
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昭和54年10月 | 群馬大学医学部附属病院 集中治療部開設 |
平成8年6月 | 第2代教授に 後藤文夫先生 就任 |
平成19年4月 | 第3代教授に 齋藤繁先生 就任 |
現代の急性期医療においては、侵襲的医療行為前後の全身管理の重要性が強調されています.周術期管理チームの創設やPerioperative homeと呼ばれるシステムは、これまで主治医に一任されていた特定医療行為前後の全身管理、社会的管理を、多職種チームで、またその領域の専門家に任せようという活動です。こうした活動があらゆる治療行為の成績を大きく向上させ、医療の経済効率も上昇させることが高いエビデンスレベルで証明されています。麻酔科医はこの領域でのキーパーソンとなります。また、慢性期の診療においては、難治性疼痛管理や緩和医療、各種終末期医療など、従来からの麻酔科医師の担当業務が既に広範に定着しつつあります。医療の分業化が進むと、侵襲的医療の実施者は専門技術に特化し、全身管理は行わない、行えなくなる、というのが先進医療の実態で、その部分を包括的に管理するのが麻酔科ということになります。
麻酔科の研修では輸液路確保や気道確保にはじまる循環・呼吸管理などの診療のコア技術が確実に修得できます。そして、最小限の技量・経験を専門医取得で担保した後には、救急・集中治療などの急性期領域、ペインクリニック・緩和医療の慢性期領域、手術麻酔内のサブスペシャリティー(産科・小児・心臓大血管など)へと専門性が分化して行きます。急性期医療、慢性期医療の何れにおいても、診療の共通項は麻酔科診療に包括されているので、どのサブスペシャリティーに進んでも医療の中核として生涯活動を継続することができます。
麻酔科では、将来の業務内容の理想像を狭く限定すること無く、幅広くメンバーを募集しています。従来型の、急性期の不安定な患者のバイタルを短時間で確実に安定させる能力の修練を目指すタイプから、傾聴を中心とした慢性期医療に嗜好の強い方など様々なメンバーを受け入れており、どちらのメンバーも当科には必要不可欠です。麻酔科こそいろいろなメンバーが必要とされるトータルな診療科であることをご理解頂き、麻酔科の専攻を、是非、ご検討下さい。あなたの能力と人柄を群馬大学麻酔科で100%有効活用し、世界一流の医師としてのあなたの将来を一緒に具体化しましょう。